「本当の幸せ」とは?

「どうしたら幸せになれますか?」というご相談をよく承ります。

そもそもあなたが考える「幸せ」って何でしょうか?

アダム・スミスは自著『道徳感情論』で、人の幸福には、「相対的幸福」と「絶対的幸福」があるとしました。結論的に、真の幸福は「絶対的幸福」を実現していく過程にあると言及しました。

経済学の父と称されるイギリスのアダム・スミスは、世界的経済学者でもあり、著名な哲学者、倫理学者でもありました。一緒に哲人の智慧を学びながら、自身の肥やしにしていきましょうね。

幸福の種類

「相対的幸福」とは、財力や社会的地位、名声や能力といった、自分と他者とを比較をして、社会的に相対的な優位性を得る幸福です。物質的や生理的なもの、健康面や人間関係など外面的欲求は一時的に満たされても、持続性に欠ける幸せです。

「絶対的幸福」は、自分ので中に本来備わっている良心に従って、自己改革していき、より成熟した自分を創造していくプロセスの中に見いだす幸福です。目の前の出来事に一喜一憂しない、何ものにも崩されない確かで永続的な幸福とも言えるでしょう。

かつての私のように苦しんでいる方に、少しでも楽になってもらいたいという想いから日々綴らせていただいています。

一時的な幸せ

「なんで自分は普通に幸せになれないんだろう?」
「自分が幸せじゃないのは◯◯のせいだ」などと悩み嘆いている人は、この相対的幸福を求めてもがいている傾向があります。

人間の欲望はとめどなくキリがないので、一旦は幸せだと感じても、ちょっとするとまた不平不満に陥ってしまい、幸不幸のアップダウンを繰り返すのです。

外的な条件が満たされた時に得られる相対的幸福。その外側の条件が崩れると、幸せも感じられなくなってしまいます。そう言った相対的幸福を求めて右往左往していると、生きづらさを感じるようになってしまいます。

持続可能な幸せ

「絶対的幸福」であるためには、自分軸を確立していくことが重要です。周囲の価値観や既成概念、世間の評価や固定観念などを基準にしないで、自分の気持ちを大切にしていくことです。

どんなことがあっても、だれとどこにいても、生きていることそれ自体が幸せだなぁって思えるのが「絶対的幸福」です。

人間として避けられない四つの苦しみとされている“生老病死(しょうろうびょうし)”でさえ悩み事ではなくなり、よりよく生きていくための糧となるのです。生老病死は、生まれること、老いること、病気になること、死すことです。

 

何があってもなくても、ありがたいなぁという境地で、本当に幸せだと感じられる穏やかな人生でありますように。いつも誠心誠意サポートさせていただいております。

投稿者プロフィール

渡辺 恭代
渡辺 恭代くれたけ心理相談室【南信州支部飯田ルーム】心理カウンセラー・メンタルヘルスコーチ
長野県飯田市の心理相談室を拠点に近隣などへの訪問や、全世界でのオンラインでも、人生の苦楽を共にしながら、本当に望む幸せな人生創りをサポートさせていただいております。
渡辺恭代の公式サイト

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