辛いのは誰のせい?

以前の投稿でもご紹介した
茨木のり子先生の詩
自分の感受性くらい

紡ぎ出された
叱咤激励の言葉たちに
きっついなぁって感じる方も
いらっしゃるかと思います

それでも敢えて又シェアさせて
いただきたいと思いました

このポエムは、
ご主人を亡くされた2年後の1977年
作者が51歳の時に発表されました

文化や芸術が消えた戦争の時代に
心の奥底で感じられていたことを
詠んだとのこと

ご自分のことを叱咤激励する
想いがビンビン伝わってきます

 

自分が今こんなにも辛いのは

家族やパートナーのせい
友だちや知り合いのせい
時代や社会に環境のせい

というように
自分以外の
何ものかのせいに
したくなることは
誰にでもあるのでは
ないでしょうか

 

実際
辛い状況に置かれているのは
自分ではなく何かのせいだと
いうケースもなきにしもあらずです

 

「感受性を守る」とは?

このポエムで詠われている
【感受性】とは一体何なのでしょうか

自分自身が感じている気持ちを
素直に受け止めて
ありのまま表現していくこと

 

ひいては
どんな状況であれ
ありのままの自分で
私らしい人生を創造する
過程を謳歌していくこと

なのではないかと思います

 

自分が辛くなってしまうのに
何かに仕方なく従ったり
誰かの言動に右往左往したり
するのではなく

天真爛漫な子どものような
私を軸にして生きること

それこそが
この詩で詠われている
「自分の感受性を守る」
ことであり

誰もが持っている可能性であり
尊厳性なのではないでしょうか

辛い状況の中で
意気消沈している
あなたが正気に戻る
一助となれば幸いです

 

 

茨木のり子

「自分の感受性くらい」

『おんなのことば』童話屋

(この詩は他の詩集にも収録されています)

 

投稿者プロフィール

渡辺 恭代
渡辺 恭代くれたけ心理相談室【南信州支部飯田ルーム】心理カウンセラー・メンタルヘルスコーチ
長野県飯田市の心理相談室を拠点に近隣などへの訪問や、全世界でのオンラインでも、人生の苦楽を共にしながら、本当に望む幸せな人生創りをサポートさせていただいております。
渡辺恭代の公式サイト

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