大切な人に自分のことをわかってもらいたい。
大切な人とわかりあいたい。といった切実な願いが、完全に満たされない時、家族でさえコミュニケーションをスムーズにとることが難しくなります。

 

理解しあう事はそう簡単でない時もありますね。誰かを完全に理解することは、不可能ともいえます。

 

お互いに不満を抱えた当事者同士が、この人の事はもう全部わかった。あの人はこういう人だからと断定することで、双方の誤解を生んだり、対立したりすることもあります。

どんな人にも多面性があり、変わる可能性があります。お互いが落ち着いて話し合う機会を重ねていければ、関係性も穏やかに変わってきます。家庭不和も一家和楽へと変貌を遂げます。

 

パートナー同士の関係が改善されないままですと、事あるごとに言い争う。あるいは、強い方の意見に従うという具合に、どちらか一方がコントロールして、もう一方が我慢すると言う関係になってしまいます。こうしたパターンが日常化されると、家族システムが充分に力を発揮できなくなってしまいます。

 

小児科医サルバドール・ミニューチンが創始した家族療法は、個人の問題は家族構造上の問題の反映であり、家族構造が変化する介入を行うことで、個人の症状の回復を目指す心理療法です。

子どもの不登校や犯罪、適応障がいといった、いわゆる困った言動は、家族システムの行き詰まりのサインであるとしています。

 

親が受け入れざるを得なかった諦めや矛盾、怒りや悲しみを、子どもは本能的に察知しています。

その違和感をうまく言葉で表現できない子どもは、親に心配をかける言動をとったり、やたら反発をして困らせたりします。

 

家族で何か問題が起こった際、これまでの対処方法でうまくいかないときは、お子さんやパートナーの想いや意見に、真摯に耳を傾ける事が問題解決の糸口になることが多々あります。

 

家族の絆が深まる温かい語らいが進みますように。

投稿者プロフィール

渡辺 恭代
渡辺 恭代くれたけ心理相談室【南信州支部飯田ルーム】心理カウンセラー・メンタルヘルスコーチ
長野県飯田市の心理相談室を拠点に近隣などへの訪問や、全世界でのオンラインでも、人生の苦楽を共にしながら、本当に望む幸せな人生創りをサポートさせていただいております。
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