リーダーとしての成功要因を、リーダーシップ研究の権威であるジェームズ・M・クーゼス博士とバリー・Z・ポズナー博士が調査したところ、上位と下位の管理者の決定的な差が一つだけあったといいます。

それは、愛情。人を愛する事と人から愛されたいという望みの両方で、高得点を示したそうです。優秀な管理者ほど、部下や関係者に対して好意的に接し、真心で交流するという研究結果が出ています。

また、自分が好きな人のためにより熱心に効率よく働き、相手を好む度合いは、相手がどう感じさせてくれるかに比例しているというエビデンスもあります。

 

この研究者は、いずれもサンタクララ大学リービー経営大学院のリーダーシップ論の教授です。30年を超えて共同でリーダーシップの研究をしています。

「LPI」と言う世界で多用されているリーダーシップ評価ツールの開発者でもあります。アップル、トヨタ、ディズニーなど100以上の企業などで、人材教育プログラムを実施したり講演をしたりもしています。

たとえ厳しい状況にあったとしても、重要なことを遂行しながら、お互いにとって幸せな関係性を生み出していくことができるのです。その根底には、愛情があるからですね。

 

アメリカ海軍で実施された研究でも「心の知能指数」と呼ばれる「EQ」が高いリーダーは、周囲から好かれていることがわかっています。

海軍というと、上から下の命令や服従といった厳格で硬いイメージがある方もいるかもしれませんが、抜群に優秀な指揮官は一緒に居て楽しくなるような人柄がいい人だと言うのです。

「EQ」は、仕事や人間関係に影響を与えるものとして「感情をうまく管理し、利用する能力」とされ、世界で注目されている能力です。

 

当たり前のように命令したり、怒鳴り声で叱責したりするようなケースが、残念ながら日本にも少なからずありますね。パワハラやモラハラといったハラスメントのない組織づくりで、一人一人が健やかに能力を発揮できますように。それが組織の発展に直結していきますから。
 

投稿者プロフィール

渡辺 恭代
渡辺 恭代くれたけ心理相談室【南信州支部飯田ルーム】心理カウンセラー・メンタルヘルスコーチ
長野県飯田市の心理相談室を拠点に近隣などへの訪問や、全世界でのオンラインでも、人生の苦楽を共にしながら、本当に望む幸せな人生創りをサポートさせていただいております。
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