瞑想を習慣化していく上でとても大切な事は、「瞑想即生活」です。「瞑想」をしているときに体験している心穏やかな状態を、日常の「生活」で活かしていくと言うことです。
瞑想をしている時に、心が穏やかになったり、喜びや感謝の気持ちがあふれ出してくることは、素晴らしいことです。その安定した心の状態を、日常生活の様々な場面で自分の思い通り使えるようになると、人生が変わります。
人間の注意力は、往々にしてすごく快適なものやとても不快なものに、自然と向かう傾向があります。
瞑想はどちらかと言うと、快不快に属さないこと、快でも不快でないことにあえて注意を向けることです。
例えば、マインドフルネス瞑想ですと、息をしている時の息が鼻を通る感覚、体の状態をスキャンするように観察するといったことなどです。
歩く瞑想だと、自分の足が大地に着いたり離れなたりする感覚や体の細かな動きなどです。
食べる瞑想でも、日頃私たちが無意識で行えること、ある意味当たり前だと感じていることに、あえて意識を向けていきます。
マインドフルネスの祖と呼ばれる、ベトナムの平和・人権活動家で詩人でもあるティク・ナット・ハン師は「私たちは毎日、自分では気づきもしない奇跡に携わっています。自分の2つの眼......その全てが奇跡なのです。」と語ってくれています。
当たり前だと思っていたことが当たり前ではなく、ありがたいことになってくると、幸福感が深まります。
マインドフルな状態で生活していると、人生の苦でも楽でもないごく当たり前だと感じていることも、日々の喜びや感謝の源泉になるのです。
幸せなことはもっと幸せに感じるようになります。もうそれは当たり前のことではないのですから。
もちろんマイナス思考を客観的な視点で捉え、プラス思考にもっていくこと、感情のコントロールも瞑想の練習を積み重ねていくうちにできるようになっていきます。
そのためには、意図的にマインドフルネスを、日常生活に持ち込んでいくことです。日常生活で実践していくことです。
日々生活をしていれば、心穏やかではないことも起こるでしょう。そんな時こそ、瞑想で学んだマインドフルネスのメソッドを活用するのです。
心がしなやかになると、起きた事実は変わらないとしても、物事を捉える気持ちが前向きに変わっていきます。
日頃わたしたちが生活しているときに何も意識していないところに、フラットな意識を向けるようになると、他のどんなシチュエーションでも快適でいられるようになります。
瞑想が上達すればするほど、心身の健康においても、学業や仕事の業績などにおいても、人間関係など人生全般で、ますます心穏やかな状態でいることができるようになります。
引き続き共々にしなやかな心を日常生活で強化してまいりましょうね。自他共に幸せな人生創りのために。
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長野県飯田市の心理相談室を拠点に近隣などへの訪問や、全世界でのオンラインでも、人生の苦楽を共にしながら、本当に望む幸せな人生創りをサポートさせていただいております。
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