"叱る"と"怒る“の違い

叱るは、理性的に相手の成長を促すことです。改善や成長に導き、教育や指導的な目的があります。

"怒る"は、感情的に相手にぶつかることです。自分の気分次第でカッとなり、あと先考えずに言動することです。

 

人間関係を悪化させる叱り方は、

✔︎原因を追求する:
「なんで?どうして?」とトラブルが起きた原因を相手に詰問します。何故?という質問は、時に相手を責める言葉にもなってしまうことを理解しておくことは大切です。

✔︎過去をぶり返す:
「前もこうだった」とか「いつもそうだ」といって、過去の出来事と関連づけ複雑化させてしまい、今回の問題の焦点がずれてしまいます。
あれもこれもいっぺんに言うより、一つ一つ目の前の課題をクリアしていくことが、確実な成長を促します。

✔︎人格を否定する言動:
相手の心や体を傷つけたり、やる気を失わせたりしてしまう激励を超えた叱責のことです。上から目線の独断による決めつけや大げさに誇張していうことも、相手を意気消沈させてしまいます。

成長を促す叱り方

自他共に成長できる叱り方は:

①人前ではなく安心な場所で
公衆の面前ではなく、落ち着いて語り合える、お互いにとって安心な場所を選択しましょう。人前だと、恥ずかしいとか気まずいといった気持ちが先行し、他の人の目が気になり、内容が頭に入りづらいです。

②ポジティブフィードバック
叱る前にまず相手が良くできているところを褒め讃えます。日頃の感謝の気持ちを伝えるのもいいでしょう。その上で、今回改善した方がいいと感じる点をフィードバックする方法です。頭ごなしに叱られたら、嫌な気持ちになってしまいますね。

③事実と目的の伝達
客観的事実と何のためかを伝えます。感情的な部分は脇に置いといて、いつどんなことがあって、どういう風にしてほしかったのかを伝えます。目的がわからないと、私たち人間はなかなか動けないので、何のためにそうする必要があるか明確にしましょう。

④相手の考えを確認
そのようにしたのには、本人なりの考えや気持ちがありますので、相手の気持ちを根気よく聴いて、寄り添ってあげることも大切です。その上で今回、問題になっていることに対する認識をすり合わせいきます。

⑤対策を共に検討
どうすれば同じようなことが起きなくなるか、どんな風にすれば課題を解決しやすいか、アドバイスをしたり意見を聴いたりして、具体的な解決策を出し合っていきます。一方的に「こうしなさい。あーしないように」といわれて、一時的にはあなたの希望通りになったとしても、我慢は長続きしません。

 

過去の原因や犯人探しよりも、未来に向けた解決策を平和な話し合いで見つけ出していくことが大切です。過去をいくら悔やんでも、誰かを恨んでも、事態は変わらないどころか悪循環になってしまいますから。

過去や現状をありのまま受け入れ、今後はどうしていきたいのかを検討していきましょうね。そして理想と現実のギャップを埋める行動を見守り励ましていくことで、お互いの成長は促進されます。

 

アンガーマネジメントを身につけると、心穏やかな選択ができるようになります。人間関係も円満になっていきます。

怒りは身近な人に対してほど強烈になる性質があります。大切な人と口論になったり、傷つけ合ったりもうしたくないですよね。

怒りに振り回されない、自他共に幸せな人生のために、アンガーマネジメントをおすすめします。

投稿者プロフィール

渡辺 恭代
渡辺 恭代くれたけ心理相談室【南信州支部飯田ルーム】心理カウンセラー・メンタルヘルスコーチ
長野県飯田市の心理相談室を拠点に近隣などへの訪問や、全世界でのオンラインでも、人生の苦楽を共にしながら、本当に望む幸せな人生創りをサポートさせていただいております。
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