問題になる5つの"怒り"

「喜怒哀楽」という言葉があるように、"怒り"は嬉しい哀しい楽しい感情と同じように、私たちが備えている自然な気持ちの一つです。どの感情も伝染します。誰かの感情が他の人に伝わる現象を、心理学では「情動伝染」と呼びます。
 
"怒り"を感じることは自然なことです。問題になってしまうのは5つの怒りです。
 

①強烈で制御不能
自分にも周りの人にも制御できないような強烈な怒りで、怒り出したらなかなか止められず、自他共に振り回されてしまう怒りです。

②根に持つ
何年、何十年も前のことをいまだに怒っていて、繰り返し最悪な気持ちになることです。不機嫌が長引いて、しばらく無視したりもします。

③溜め込む
自分が我慢すればものごとは丸く収まると思って、自分を犠牲にすることです。怒りを感じないように感情に蓋をしてしまうのです。

④キレやすい
ことあるごとに腹を立て、しょっちゅう不平不満や愚痴をいったり、ため息をついたり舌打ちしたり、貧乏ゆすりしたり人や物にあたったりします。

⑤言動の暴力がある
相手の人格を否定するような暴言を吐いたり、手をあげたりします。物を壊したり暴れたりする乱暴な振る舞いです。

"怒り"は悪くない

怒り過ぎても怒れなくても、適切に怒ることができないと、自身の心身に悪影響を及ぼすだけでなく、人間関係にも支障が出てきてしまいます。

そんな後悔や失敗をもう繰り返さないために、怒りは何なのかを理解していくことは大切です。

 

"怒り"は二次感情です。辛い、苦しい、寂しい、不安、悔しい、悲しい、困った、ヤダ、危ない......といった根底にある一次感情を感じてあげましょうね。

自分の"怒り"の一次感情に気づいて受け入れてあげられないと、相手に本来わかってほしかった想いが何だったのか、自分でもあやふやになってしまいますから。

 

"怒り”の感情が長引くと、憎しみや恨みつらみ、憎悪や拒絶といった感情に変化しちゃいます。仕返しをしたり、相手に打撃を加えたりとエスカレートしがち。

✔︎発散すればいい

✔︎怒るのは悪いこと

✔︎怒ればどうにかなる

✔︎コントロールできない

✔︎自分が我慢すればいい

といったよくある怒りの"誤解"から解放され、穏やかな人間関係を築けますように。 

投稿者プロフィール

渡辺 恭代
渡辺 恭代くれたけ心理相談室【南信州支部飯田ルーム】心理カウンセラー・メンタルヘルスコーチ
長野県飯田市の心理相談室を拠点に近隣などへの訪問や、全世界でのオンラインでも、人生の苦楽を共にしながら、本当に望む幸せな人生創りをサポートさせていただいております。
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