怒りの炎のピークは6秒
燃え上がる炎のように強烈な怒りを発散せずに抑える方法の一つに、アンガーマネジメントの「6秒ルール」というものがあります。
アンガーマネジメントは、怒りとうまく付き合うための心理トレーニングです。怒ってはいけないわけではなく、怒りの感情で気まずい思いをしたり後悔したりすることを防いでくれます。
興奮状態になると分泌されるアドレナリンが人の体内に充満し、怒りが頂点にあるのはわずか6秒といわれています。
心の中で6秒カウントしながら「大丈夫だよ。たいしたことないからね。こんなこともあるよね。成長できるチャンス」などといった自分の気持ちを落ち着かせる言葉がけをします。
怒りを鎮めることが目的なので、6秒を速く数えても効果が出づらいです。ゆっくりめにカウントしたり、数字を6から1へ逆さに数えたりして、怒りではなく数を数えることに意識を集中させます。
「ストップ。ちょっと待って。」などと心の中で自分に言い聞かせて、気持ちをリセットします。売り言葉に買い言葉の反応をしてしまうことや衝動的な言動はおこさず、6秒だけいったん待ってみる方法です。
1分間呼吸法で種火も消火
6秒で怒りMAXは過ぎても、まだむかむかイライラした気持ちが種火のようにくすぶっている時、その感情を所構わず発散してしまうと人間関係に悪影響を及ぼす恐れがあります。
怒りのエネルギーが種火の時も、誰かと言い争ったり、人や物に当たったり、暴飲暴食したりすると怒りは増してしまいます。
だから、怒りを自分でコントロールしておけるようにしておくことは、幸せな人生を築いていく上で欠かせないコミュニケーション能力の一つです。
"怒り"をコントロールする呼吸法はこちら
"怒り"をコントロールする呼吸法
相手も自分も傷つける"怒り" ムカッとしたり腹が立ったりすること誰にだってありますよね。 でもその怒りをその場でバーンと爆発させたら、相手を嫌な気持ちにさせるだけ…
ムカムカして、今にも怒り出しそうな時、アドレナリンが分泌されます。アドレナリンの半減期は20〜40秒だとされています。
アドレナリンはピークからその濃度が半分程度にまで減ると、効果がかなり弱まってきます。その濃度が半分に減るまでの時間を「半減期」と呼びます。
つまり怒りは熱しやすく冷めやすいのです。
怒りの感情がクールダウンするまでに、誰かと口論したり、物にあたったり、ストレス食いしたりして、こじらせてしまうのは、これまでの習慣が作りあげたものです。
今こそよくないとわかっている古い習慣から抜け出し、怒りを自分でコントロールできるようになって、自他共にもっと幸せになっていけますように。
投稿者プロフィール
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長野県飯田市の心理相談室を拠点に近隣などへの訪問や、全世界でのオンラインでも、人生の苦楽を共にしながら、本当に望む幸せな人生創りをサポートさせていただいております。
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