相手も自分も傷つける"怒り"

ムカッとしたり腹が立ったりすること誰にだってありますよね。

でもその怒りをその場でバーンと爆発させたら、相手を嫌な気持ちにさせるだけではなく、自分も攻撃しているんですよ。

イライラした時に、鼓動が速まる感じがしたり、体がカッカしてきたり、無性に何か食べたくなったりして、心身に影響があることが分かりますね。

怒りっぽい人は、心筋梗塞のリスクが3倍も高くなるという研究結果もあり、自ら寿命を縮める行為です。

 

自分は我慢なんかしたくないし、短命でいいんだって方は、自ら人を遠ざける言動で理解者が減って心から幸せだと言えるのでしょうか。

怒りを感じること自体は悪いことではありませんが、感情を適切に表現できないと、大切な人とも気まずい雰囲気になってしまうどころか、破局することにもなりかねません。

 

「呼吸20秒x3回=1分」で怒りを鎮める"呼吸法"

自動でカッと湧き上がる怒りの感情を消すには、20秒呼吸を3回することです。

5秒で深く吸って、15秒でゆっく〜り吐き出します。心で1,2,3......と数を数えながら、息を吸ったり吐いたりすると、より呼吸に意識を集中でき、怒りにかまっていられなくなります。

この呼吸を3回繰り返します。コツは吐く時間を長くすることを意識することです。緊張している心身がゆるんでいきます。

1回20秒を3回繰り返し合計で60秒、たった1分間でできる呼吸法です。

普段浅い呼吸ばかりで深呼吸に慣れていないと、初めは15秒吐くというのが長く感じるかもしれませんがそのうち慣れてきます。吐き切ることが大切です。

吸う時、自愛に満ちた優しいエネルギーを自分の中へ取り込むイメージをし、吐く時は怒りのエネルギーを徹底的に吐き出すことを想像すると、より怒りのエネルギーに支配されづらく怒りの解消を助けてくれます。力を抜いてリラックスしながら想像することは、自分への優しさです。

いつまでもイライラやムカムカが止まらない人は、過去の出来事を思い返してまた腹を立てたり、未来のいつかどうやって仕返ししてやろうなどと意識が過去や未来にありがちです。"今ここ"に意識を集中しながら、この呼吸法に取り組むと、怒りに振り回されなくなります。

 

怒った時に、誰かと口論したり、物に当たったり、暴飲暴食に走ったりするのは、怒りを増してしまう火に油を注ぐような行為です。自分の心や体を傷つけるだけではなく、誰かのことや大切な人との関係性を傷つけてしまう恐れもあります。

怒っている時は三大ストレスホルモンの一つであるアドレナリンが運動していないのに大量分泌され、血管に負担がかかったり、交感神経が優位になったりします。

この呼吸法をやると、副交感神経が優位になり怒りを消して気持ちを落ち着かせる作用があります。

 

怒れば怒るほどストレスが解消されるのではなく、自分に溜まっていってしまうのです。周りの人たちのストレスにもなってしまいます。

穏やかな人間関係を築けた方が安心だし幸せですよね。怒りを爆発させた結果、損をしてしまうのは自分自身なのですから。怒りをコントロールして心身共に健康で円満な人間関係でありますように。

投稿者プロフィール

渡辺 恭代
渡辺 恭代くれたけ心理相談室【南信州支部飯田ルーム】心理カウンセラー・メンタルヘルスコーチ
長野県飯田市の心理相談室を拠点に近隣などへの訪問や、全世界でのオンラインでも、人生の苦楽を共にしながら、本当に望む幸せな人生創りをサポートさせていただいております。
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